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ざっくりとファミコン世代あたりを対象にしたスーパーメンズウェブマガジンの決定版をまったり目指す桜田であった。

【謎の古文書】未だ解き明かされぬ言語でおなじみの『ヴォイニッチ手稿』が面白過ぎる【解読者待ち案件】

  

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どうも、解けない暗号やオーパーツなどに目がない男、桜田陣平です。以前オカルトファンの間で大きな話題となった謎の古文書《ヴォイニッチ手稿》。本日はその『ヴォイニッチ手稿』について情報をまとめたり、考察したりしていきます。お茶でも飲みつつゆっくりしていってください。

すべては謎に包まれている

発見されてからというもの、考古学者や暗号マニアによって解読が進められていますが、全貌は謎のベールに包まれたまま。地球の言語じゃないのか?誰かのイタズラなのか?調べれば調べるほど、ロマンが深まっていきます。

 

基本概要

 

とりあえず以下の画像の文章をご覧ください。もしもスラスラ読めるという人がいましたら、ぜひご連絡を。すぐに取材に伺います。

 

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概要

 

簡単に概要をさらいましょう。

 

大きさは23.5cm×16.2cm×5cmで、左から右読み、現存する分で約240ページの羊皮紙でできている。未解読の文字で書かれた文章の他、大半のページに様々な彩色された生物を思わせる挿絵が描かれている。文章に使用されている言語は今まで何度も解読の試みが行われているが、解明されていない(当然ながら、本書の正式な題名も分かっていない)。

引用元:ヴォイニッチ手稿 - Wikipedia

 

今のところ、正式な題名すら判明していません。ヴォイニッチ手稿は重要な書物に用いられる羊皮紙に執筆されているそうです。なぜ高価な羊皮紙に描かれているのか。絵のタッチやレイアウトはメモ書きとかスケッチといったものであるため、妙なアンバランスを感じます。

 

発見者と名称由来

 

名称は発見者であるポーランド系アメリカ人の革命家で古書収集家のウィルフリッド・ヴォイニッチにちなむ。彼は1912年にイタリアで同書を発見した。

引用元:ヴォイニッチ手稿 - Wikipedia

 

ヴォイニッチ手稿と呼ばれていますが、その呼び名は作者ではなく発見者の名前に由来しています。発見場所はイタリアの修道院とのこと。

 

奇妙な植物の絵

 

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奇妙過ぎて辛いし怖いです。ヴォイニッチ手稿に描かれている植物は近現代でも特定できないものが数多く描かれています。一部の研究者たちは「南米の方に似ている植物がある」と解明の手がかりを南半球に絞っているらしいです。ヴォイニッチ手稿はこういった不気味な植物が100ページ以上延々と描かれています

 

奇妙な天体図のような絵

 

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真ん中に人面を模した太陽があり、その周りが円で囲まれている絵。円の中には星のようなものが描かれており、未解読文字が敷き詰められています。こういった天体図のような円形の絵が20ページほどあります。

 

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神秘的な空気感が漂っていますよね。「星には意識がある」とでも言っているように思えてきます。全体的に不気味なタッチが支配しているヴォイニッチ手稿ですが、このページの丸顔太陽は可愛気があります。

 

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真ん中が人面になっておらず、星座を表しているような円形図もあります。丸い筒状の五右衛門風呂みたいなものから、複数の女性たちが上半身を出しています。その手には星型の何か。とても意味ありげ。輪廻転生のようなインスピレーションを受けなくもないですね。

 

水に浸かる女性たち

 

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ヴォイニッチ手稿には、このように緑色の水に浸かる女性たちが多く描かれています。ページ数にして20程度ですが、文章メインのページにも落書き調の挿絵がぎっしりと。ポイントは『男性が描かれていないこと』『絵同士が水道管のようなもので繋がれていること』の二点でしょうか。

 

根の種、薬生成っぽいやつ

 

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レシピ的なものでしょうか。根の種類をメインに描いていて、薬を生成しているかのようなページが並んでいます。

 

ダウンロードできるサイト

 

以下のサイトではヴォイニッチ手稿がダウンロード可能です。お時間のある方、暗号解読力に覚えのある方、ぜひ世紀の怪文書の解読へと挑戦してみてください。

 

shkspr.mobi

 

年代や作者について

 

年代について

 

アリゾナ大学の物理学科の准教授Greg Hodgins博士らはイェール大学に協力を得て手稿の羊皮紙のサンプルを得、加速器質量分析により「ヴォイニッチ手稿」の年代を1404年から1438年と特定。

参考元:解読不能の奇書「ヴォイニッチ手稿」の年代が特定される - GIGAZINE

 

羊皮紙は1404年〜1438年に作られたもの。その羊皮紙にいつ執筆されたのかまでは解明されていません。しかし、加速器質量分析はすごいですね。紙の製造時期をかなり狭いレンジに絞ってきました。

 

1582年にボヘミア王ルドルフ2世が600ダカット(中世ヨーロッパで用いられた金貨)で購入したことが現在までに判明している最古の記録である。

引用元:ヴォイニッチ手稿 - Wikipedia

 

羊皮紙が1408年〜1438年に作られて、1582年に購入されたという記録が最古のもの。約150年の間のどこかで執筆されて、その後流通していったことが推察できます。

 

作者について 

 

作者不明とはいうものの、wikipediaを参照すると2人の名前が挙げられています。

 

イングランドの学者、ロジャー・ベーコンとする説では、挿し絵から見て薬草学に関する何かの知識か見解を宗教的迫害から守るため、非常に特殊な暗号を使って記載したのではないかとしている。イングランド生まれのボヘミアの錬金術師、エドワード・ケリーとする説では、錬金術に傾倒していたルドルフ2世から金を詐取するため、もしくはライバルだったイングランドの魔術師・錬金術師、ジョン・ディーをかつぐために偽造したとしている。引用元:ヴォイニッチ手稿 - Wikipedia

 

ロジャー・ベーコンは1300年以前に死没。羊皮紙の製造時期を鑑みると辻褄が合わない部分が出てきます。後継者が執筆した可能性もありますが。とりあえず本稿は「エドワード・ケリー説」に軸足を置いて考察していきますね。

 

 作者候補の錬金術師

 

エドワード・ケリー

 

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画像から見るに相当怪しい感じの人が登場してくれましたね。一生謎のままなら、むしろこの人でいいのでは。怪文書とか残しそうな雰囲気ありありです。ちなみに職業は錬金術師だそうです。ラテン語やギリシャ語の知識もあったそうです。かなり有力候補だと言えるでしょう。

 

ペテン師?ホンモノ錬金術師? 

 

『エドワード・ケリー=ペテン師』という説があるそうです。それも根強く。また、にわかに信じがたい話ですが、エノク語という言語を用いて天使と交信できた逸材とも言われています。有能過ぎてペテン師扱いされてしまったと考える人も少なくありません。どちらが本当のエドワード・ケリー、正確な情報なのでしょうか。どちらにしてもこの人が作者だと仮定すると、ペテン師か否かによってヴォイニッチ手稿の価値が物凄く変わります。できればホンモノであって欲しいですが。

 

出典・参考元:エドワード・ケリー - Wikipedia

 

ケリーの師ジョン・ディー

 

エドワード・ケリーには師がいました。その名はジョン・ディー。ケリーとディーは師弟関係にありながらも、何かと協力関係を築き上げていたそうです。天使との交信も一緒にトライ。そのジョン・ディーですが前述した『ロジャー・ベーコンの残した書物』を所有していたとか。この繋がりはさすがに面白いですよね。ケリーとディーがロジャーの書物を真似て、独自の暗号を開発して書き記したのかもしれません。

 

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出典・参考元:ジョン・ディー - Wikipedia

 

解読へ挑戦した凄腕

 

ヴォイニッチ手稿は数々の凄腕が解読に挑戦し、ことごとく返り討ちにされています。しかし、未だ解読されぬ謎に立ち向かう勇者が全世界に点在しています。「早く全容を知りたい!けれど期待外れの内容であればこのまま謎のままでもいい!」オカルトファンの本音はこのようなものでしょう。僕も完全にそのクチです。

 

過去には暗号解読だけではなく、歴史考古学、植物学、宗教学、言語学、天文学など様々なエキスパートたちがヴォイニッチ手稿に己の知識をぶつけました。名だたる顔ぶれを調べて見ると「これオカルトじゃなくて学問なんだな」と考えを改めることに。それではエキスパートのうち1人の天才をご紹介しましょう。

 

ウィリアム・F・フリードマン

 

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彼は第二次世界大戦中、アメリカ軍の暗号解読チームの中心的人物として活躍し、当時日本が誇る「パープル暗号」を解読したことで有名だ。暗号解読の天才とも言われる。

引用元:解読不能な謎の文書「ヴォイニッチ手稿」

 

第二次世界大戦の時に日本国が使用していた機械式暗号を破った男の登場です。彼もヴォイニッチ手稿の解読に挑戦したうちの1人。熱心にキャリアをぶつけて取り組んだそうです。

 

研究団を組織してヴォイニッチ手稿を含む古代文献の解読に挑んだ。しかし、作業の最中に戦争が終結し、研究は中断されたままその研究団は解散してしまった。フリードマンはこの手稿に対し、いくらかの推測を持つ事は出来たが、とうとう解読に至ることはなかった。またその際、彼らが解読を試みた古文書のうち、解読失敗に終わったのはこのヴォイニッチ手稿だけであるという。

引用元:X51.ORG : 解読不能の書 ヴォイニッチ手稿はデタラメか (2)

 

暗号文書ではなく「人工言語を用いて書かれた何らかの学術本」という推論に至ったとのこと。さすがは天才。暗号解読ができないのではなく、暗号ではないと結論したのです。その結論が正しいのかどうかはわかりませんが、デタラメだとせずに人工言語説を疑うあたり、尋常ではない目線を持っています。

 

さいごに

 

いやはや、ヴォイニッチ手稿は本当に面白いです。ネットサーフィンしていたら1日が即終了。謎の解明が進むことを祈りつつ、今後僕も書き手の気持ちになって解読ごっこに勤しんでみようかと思います。さいごに、情報収集中に出会った3つの仮説を案内して終了させていただきます。

 

現在の仮説

 

ガッカリする仮説とワクワクする仮説があります。

 

1.すべてデタラメ説

 

これだったらやる気なくします(笑)。著者のアダルトチルドレンぶりに脱帽の展開です。ただし冷静に考えると、デタラメと判明してもそれはそれですごいですよね。全世界中の天才たちを500年以上は翻弄したわけですから。

 

2.暗号か人工言語で書かれた「錬金術まとめてみた」説

 

これなら幾分楽しめますよね。宗教上の理由や時代背景、文化的事由によって、著者はどうしても開かれた言語を使用できなかったとする説。解読してみたら、当時の錬金術が多角的に説明されている書物だったことが判明。とかなら超面白い。

 

3.異世界もの説

 

これはザ・オカルト好きにはたまらない説。誰かが異世界にワープし、その世界の植物や風習を書き記したものという壮大なストーリー。この宇宙の真理などを解説しているもの。この場合、世界規模で大騒ぎになりますね!

 

みなさんはどの説に期待を寄せますか?このエントリは以上です!

 

読めぬなら、フィーリング重視、ホトトギス!

 

【超古代文明!?】魅惑のモアイ像の謎に迫る!行ってみたいよイースター島!【前編】 - soyever

 

参考サイト一覧

 

解読不能の奇書「ヴォイニッチ手稿」の年代が特定される - GIGAZINE

解読不能の奇書「ヴォイニッチ手稿」が電子書籍化され誰でもダウンロード可能に - GIGAZINE

解読不能な謎の文書「ヴォイニッチ手稿」

X51.ORG : 解読不能の書 ヴォイニッチ手稿はデタラメか (2)

「記憶が2つあるんだが」 謎に包まれたヴォイニッチ手稿が読める男の話 | 不思議.net

In Deep (旧): 『ヴォイニッチ手稿を解読した』という人物の登場

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